上映予定作品について
ソウル作品
「笑う男」
脚本・演出/ロバート・ヨハンソン
音楽/フランク・ワイルドホーン
歌詞/ジャック・マーフィー
出演/パク・ガンヒョン、ミン・ギョンア、ムン・ジョンウォン、シン・ヨンスクほか
「笑う男」は、「レ・ミゼラブル」の作者として知られる大文豪ヴィクトル・ユーゴーの同名小説が原作。舞台化については、飛行機の中で偶然、脚本・演出のロバート・ヨハンソン氏がフランス映画版『笑う男』を観て、感動したことが制作のきっかけとなった。ヨハンソン氏の熱烈なオファーを受けたEMKミュージカルカンパニーが約5年間の歳月と175億ウォン(日本円で約17.5億円)かけ、満を持して舞台化した超大作。10月28日まで韓国・ソウルのブルースクエア・インターパークホールで上演されており、来年4月には東京・日生劇場で日本版のミュージカル「笑う男」の公演も決定している。
今回の8K映像版「笑う男」でグウィンプレンを演じているのは、トリプルキャストの中、唯一オーディションで主役の座を勝ち取ったパク・ガンヒョン氏。また盲目の少女デアを演じるのは、美しく澄んだ声と清純なイメージで、韓国ミュージカル界にて最も頭角を現している新鋭ミン・ギョンア氏。この2人が劇中で歌う曲“木の上に天使”のミュージックビデオも公開されている。
ソウル作品
「カラマーゾフの兄弟」
原作/ドストエフスキー
脚本/キム・ギョンジュ
作曲/イ・ジヌク
演出/オ・セヒョク
出演/キム・ジュホ、チョ・プンレ、キム・デヒョン、アン・ジェヨン、イ・フィジョン
2018年2月から4月まで、韓国・ソウルで上演された『カラマーゾフの兄弟』。タイトルから分かる通り、ロシアの大文豪・ドストエフスキーの代表作が原作ですが、この韓国ミュージカル版では、法廷推理物の形式で話が展開されています。父親の殺人事件を契機に、4人兄弟の多様な人物像や心理が描かれていきます。人間の愛と憎悪、善と悪、そして生と死をテーマとした重厚で見応えたっぷりのミュージカル作品です。
台北作品
「歌仔戯<佘太君掛帥>」
制作/唐美雲歌仔戯團
出演/唐美雲、小咪ほか
台湾伝統芸能賞の最優秀俳優賞など、数々の受賞歴を誇る、女優・唐美雲(タン・メイユン)氏による歌仔戯(台湾オペラ)です。
今回は、漢王朝の宮廷を舞台とした大作で、唐美雲氏が漢武帝を演じ、台湾オペラならではの華々しい演出で、一大時代絵巻を描き出します。
モスクワ作品
「理性の睡眠(ゆめ)」(120分)
原作/ゴーゴリ
脚本・演出・主演/セルゲイ・ベズルコフ
ロシアのトップスター、セルゲイ・ベズルコフ氏脚本・演出・主演の作品。この作品で、スタニスラフスキー賞と劇場スター賞を獲得しました。
<あらすじ> サンクトペテルブルグで役所勤めをしている九等官史アクセンチイ・ イワーノヴィッチ・ ポプリシチン。ある日、街角で自分の尊敬する局長の令嬢ソフィーを見かけて虜になった。恋するあまり彼女のストーカーとなり、徐々に仕事が手につかなくなる。そのことを上司に叱責され、次第に精神を蝕まれていったポプリシチンはソフィーの愛犬メッジイが雄犬フェデリと恋愛関係にあり、ラブレターを交わしていると思い込む。その手紙の内容からソフィーに侍従武官チェプロフという男の影があることが発覚。過酷な現実が受け入れられず狂気の世界に落ちていく彼は、スペインの王位継承者不在問題の新聞記事を見つけ、自分こそがその王位を継承すべきフェルナンド8 世だと悟り、スペイン・マドリードに向かう…。
東京作品
「ポストマン」
脚本・作詞/中井由梨子
原案・音楽/河谷萌奈美
演出/tekkan
出演/海宝直人、上山竜治、小南満佑子
ミュージカルアクターのほか、演出、プロデューサーなど多彩な活動を繰り広げるtekkan氏が手がけたミュージカル作品、主演は、「レ・ミゼラブル」でマリウス役をつとめ、若手ミュージカルスターの中でトップクラスの経歴と実力を持つ海宝直人氏。2017年に東京で行われた公演では、チケットが即完売になったほどの人気作です。
坊っちゃん劇場作品
「よろこびのうた」
脚本/羽原大介
演出/錦織一清
音楽監督・作曲/岸田敏志
出演/四宮貴久、帆風成海、村上幸央、小林遼介等ほか
「想いが溢れたとき、人は歌う。」
この物語は、徳島県において、日本で初めてベートーヴェンの第九『歓喜の歌』が歌われた史実を元に、ドイツ人俘虜と日本人の交流、葛藤、対立、和解を描いた、現在に通じる愛と平和のエンターテイメント。羽原大介氏の脚本、錦織一清氏による演出、岸田敏志氏の音楽と、見所たっぷりの作品です。